躁鬱 - 自分を責めて、自分に怒って -
歯を磨きたくない。面倒臭い。
だって、歯を磨くためには、立ち上がって、洗面台に向かい、蛇口をひねって、コップを手に取り、コップに水を入れて、口をゆすぎ、歯ブラシを手に取り、歯磨き粉のキャップをひねって、歯磨き粉を歯ブラシにつけて、口を開けて、歯ブラシを口の中に入れて・・・あれ?どの歯から磨いていけばいいのだろう?歯を磨くためには手をどのように動かせばいいのだろう?
これが「鬱」のときの思考回路でした。
鬱のときには歯磨き1つとっても、私には途方も無い大仕事のように感じていました。
でも、時間が経って「躁」状態にになると、歯磨きをしながら、仕事の資料を読みながら、仕事のことを考えながら、移動しながら・・・同時にいくつものことをやらなくては気が済まなくなります。
うつ状態の私は、どうしてこんなこともできないんだろうと自分を責めていました。
そう状態の私は、これくらいのこともできなくなる自分に腹を立てていました。
<参考>
『大丈夫。そのつらい日々も光になる。』
(PHP研究所)
第3章 自分の役割を果たせることは幸せなこと
P174〜P178
0コメント